宇陀印傳 -UDAINDEN-
印傳とは、鹿などの皮をなめした素材に染色を施し漆で模様を描いたもので、
カバンや小物入れなどの素材に用いられています。
『和心』に使用する宇陀印傳は、天平工人の技によって奈良時代に製作されたのが始まりとされ、印傳唯一の国宝が東大寺(奈良)に残っており、
また正倉院の宝物にも印傳の技法を用いた鞍が残されています。
武家時代になると「本燻染(ほんくすべぞめ)」という製法が登場し、
その丈夫さ美しさから甲冑などの武具にも使用されていました。
時代と共に皮革の揉製技術も改良され、近年の宇陀印傳製品は、実用性に気品と優雅さを備えたものとなっております。