時計に関する美術館とその見どころとは?おすすめの美術館5選

時計に関する美術館とその見どころとは?おすすめの美術館5選

時計について興味があるので美術館巡りをしてみたいけれど、場所や展示している内容についてよくわからないとお困りの人はいませんか?

この記事では時計に関する美術館をおすすめのポイントも含めて5つご紹介します。

国立科学博物館


国立科学博物館の日本館1F、南翼では常設展示として時計が取り上げられています。

「不定時法と和時計」「現代の時計産業へ」と2種類の項目に分けられた展示で、太陰暦から太陽暦へと移り変わった日本の暦の歴史から正確な不定時法への挑戦、また電子時計の誕生に至るまで日本の時計の歴史が詳らかにされているのです。

また歴史的に価値が高いからくり時計、掛時計、櫓時計、台時計、枕時計、尺時計、掛時計、置時計、懐中時計、腕時計など和時計の数々を見学しているとその美しさに心がとらわれ、まるで美術館に足を運んでいるかのような気持ちにさせられます。

国立科学博物館は、和時計から現在の時計に至るまでの日本の時計史と、時計の美を感じたい人におすすめです。

基本情報

住所

・〒110ー8718

東京都台東区上野公園7-20

ハローダイヤル

・050ー5541ー8600

交通

・JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分

・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分

開館時間

・通常 9:00~17:00(入館は16:30まで)

・金曜日・土曜日 9:00~20:00(入館は19:30まで)

休館日

・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
・年末年始(12月28日~1月1日)

入館料(個人入館)

・一般・大学生 630円

・高校生(高等専門学校生含む)以下 無料


参考:国立科学博物館公式ホームページ

大名時計博物館

大名時計博物館は陶芸家の故上口愚朗が生涯にわたって収集した大名時計のコレクションを見学できる小さな博物館です。

大名時計とは不定時法の時計で、江戸時代に各大名のお抱え御時計師たちが制作した時計のことを指します。

展示されている掛時計、櫓時計、台時計、尺時計、枕時計、印籠時計、御籠時計、置時計、和前時計、香盤時計などは、戦時中には上口愚朗によって疎開させられることで現在に残っている貴重な品々であり、歴史的価値だけではなく本来美術館に収納するような工芸品としての価値も高いものばかりです。

大名時計博物館は学芸員の方が不定時法から大名時計の使い方まで実際の時計を動かして詳しく解説してくださるため、和時計について深く学びたい人におすすめです。


基本情報

住所

・〒110ー0001

東京都台東区谷中2-1-27

電話番号

・03ー3821ー8600

交通

東京メトロ千代田線根津駅から徒歩で10分
・JR日暮里駅(北口)から徒歩で15分

開館時間

・10:00~16:00

休館日

・7月1日~9月30日

・12月25日頃~1月14日頃

入館料

・大人300円

・大学・高校生200円

・中学・小学生100円


松本市時計博物館

松本市時計博物館は古時計の研究者であり技術者でもあった本田親蔵が1974年に長野県松本市に生涯をかけて収集した和洋の古時計コレクションを寄贈したことによって誕生しました。

その後松本市民による寄贈品も加え、約110点もの時計ができる限り動いている状態で展示されているのが特徴的と言えるでしょう。

1Fでは「時計の変化」をテーマに時計が庶民に広まっていった様子、2Fでは「華麗なる古時計の世界」をテーマに、豊富な古時計コレクションがコーナー別に紹介されています。

松本市時計博物館には企画展示室がありイベントや企画展も多数開催されているため、常設展示以外にもさまざまな時計を見たい人におすすめです。


基本情報

住所

〒390-0811 

長野県松本市中央1-21-15

電話番号

0263-36-0969

交通

・バス タウンスニーカー 東コース「大手門駐車場」下車 徒歩5分

・徒歩 JR松本駅より10分

・車 長野道松本ICから約10分

開館時間

・9:00~17:00(ただし入館は16時30分まで)

休館日

・月曜日(休日の場合はその翌日)

・年末年始(12月29日~1月3日)

入館料(個人入館)

・大人(高校生以上)310円

・小人(中学生以下)150円


参考:松本市時計博物館公式ホームページ

明石市立天文科学館

明石市立天文科学館は日本標準時子午線が通る町として有名な兵庫県明石市にある、展望室や天体観測室、プラネタリウムを備えた科学博物館です。

エントランスには天智天皇が671年6月10日に日本で初めて時を知らせた時に使われた漏刻が再現され、時の記念日について学べるようになっています。

また暦の歴史はもちろんのこと、標準時を生み出すのに欠かせない技術である原子時計や、子午線の町である明石市を知るための展示も行われているのです。

そして明石市のシンボルとも言える屋上に設置された塔時計は、今では3代目となっています。

明石市立天文科学館では今後時の記念日についての調査・研究にも力を注ぐ予定のため、時計の科学や時の記念日について知りたい人は見学しておくことをおすすめします。

基本情報

住所

〒673-0877 

兵庫県明石市人丸町2-6

電話番号

078-919-5000

交通

JR明石駅から東へ約1km(徒歩約15分)

・山陽電車人丸前駅から北へ約0.2km(徒歩約3分)

・第二神明道路「大蔵谷」I.C.から南西へ約3km

・第二神明道路「玉津」I.C.から国道175号線を南へ約3km、国道2号線を東へ約3km、「人丸前」交差点を北へ

開館時間

・9:30~17:00(ただし入館は16時30分まで)

休館日

・月曜日、第2火曜日、年末
※月曜日または第2火曜日が国民の祝休日と重なるときは開館し、その翌日が休館

入館料(個人入館)

・大人700円

・高校生以下無料


参考:明石市立天文科学館公式ホームページ

近江神宮時計館宝物館

近江神宮時計館宝物館は1963年、日本最初の時計博物館として日本の時刻制度発祥の地である大津市に設けられました。

1Fの時計館には垂瑤球儀、櫓時計、香時計、漏刻、高松宮家(有栖川宮家伝来)から御下賜された日本最古級の懐中時計などが展示され、歴史の香りを感じさせる美術館となっています。

また近江神宮では近江時計眼鏡宝飾専門学校を運営し、多くの優秀な時計技術者を輩出しているため、時計館の一角には時計修理の工房「時計工房」が設けられているのです。

日本古来の美しい展示品を見たり、時計を大切にする心を学んだりしたい人には近江神宮時計館宝物館がおすすめです。

基本情報

住所

〒520-0015 

滋賀県大津市神宮町1-1

電話番号

・077-522-3725

交通

・京都駅より湖西線乗換 JR大津京駅乗替(京都駅より 11分)

次の近江神宮前駅下車 徒歩9分

開館時間

・9:30~16:30(ただし入館は16時15分まで)

休館日

・祝日以外の月曜は休館

入館料(個人入館)

・大人300円

・小中学生 150円


時計の歴史を感じさせる腕時計ブランド「和心」

1964年創業の腕時計メーカー、株式会社和工がお届けする日本製にこだわった腕時計ブランドが「和心」です。

機械式時計、クォーツ式時計、懐中時計と国産時計らしいラインナップを備え、バンドも「畳」「宇陀印傳」「江戸組紐」「ピアノレザー」「博多織」「東京豚革」の6種類の和の素材を用いているのです。

現在受け継がれている職人の技術も、いつかは美術館で展示されるようなものとなるかもしれません。

しかし和心では日本の誇る高度な時計製造技術、また日本における伝統的な職人技を融合させるという意味の「和」、その心を大切にしたいという想いから「心」の2文字をブランド名として、大切に残していきたいと考えているのです。

時計の歴史をその腕で感じたいなら、ぜひ和心の腕時計を使ってみてください。

和心 WACOCORO (wacocoro-watch.com)

まとめ

時計に関する美術館では歴史的、また科学的な切り口の展示が行われ、学びたいことに合わせてたくさんの美術館の中から選んで足を運ぶことができるとわかりました。


ぜひいろいろな時計の美術館を見学して、知識を深めてみてください。